にわかクラシックヲタになれる曲リスト

キャラフレでの某御方から頼まれていた「これ聞くとにわかになれるクラシックを教えてくれ」という楽曲についてお伝えいたします。

最初に注意事項

 本来は漫画「のだめカンタービレ」当たりで紹介された曲をなぞって聞くと、今のクラシックの(特にフランス近辺の)トレンドがみえてきますから、そのあたりを聞くと、取り敢えず「あぁ、初めてのクラシック入門にはいいかもね」などと、クラシック好きの方からは思われるでしょう。これも初心者に対する玄人の態度としては、別に悪く評価しているわけではない反応なのですが、あえてこの紹介は、多少、件の漫画と被る曲はあるものの、「基本をおさえる」ためのリストとしていません。つまり、文字通り「にわかクラシック『ヲタ』」になる為のリストです。したがってマニアックな曲しかありません。
 但し、マニアな割に耳障りがよく、私のお気に入りを中心に紹介していることもありますから、あまりハズレはないと思います。しかし、その辺は一応肝に命じておいてください。

ピアノ楽曲

メンデルスゾーン「無言歌集より『紡ぎ歌』」

http://www.youtube.com/watch?v=1sXcvWkXJuc
 早弾きが偉いわけではないのですが、私の好きな奏者さんの演奏だったので。Valentina Lisitsaさんです。

バラキレフ「イスラメイ」

http://www.youtube.com/watch?v=Bz_iA8TSDtI
 19世紀の楽曲の中で一番難しいと言われている難曲です。でも、アルカンみたいな例があるので、実際どうなんでしょうw 緩急がよくついていて、美しい楽曲です。

ショパン「練習曲op.10-4」

http://www.youtube.com/watch?v=6-owL1vM4nE&fmt=35
 ピアノの詩人、ショパンによるピアノ楽曲です。比較的最近はよく聞かれるようになったけど…一応おさえておきたいところ。

リスト「半音階的大ギャロップ

http://www.youtube.com/watch?v=rYUx1-PpHAo
 まぁ、日本であまり演奏は聞けないなぁということで一応いれてあります。超絶技巧好きな人ぐらいしか他に演奏している人はあまり聞かないので。

アルカン「あたかも風のように」

http://www.youtube.com/watch?v=_VPYwfTFFbM
 楽譜付き楽曲としてありますが、かなりマニアックな選曲であることは間違いないでしょう。しょっぱなから32分3連符という恐ろしいものが見えますが……きっと気のせいである…w

アルカン「風」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm8954440
 3つの悲愴的な様式による3曲 Op.15 から一曲。上記よりは簡単だとはいえ、かなり大変なことには変りなく…。演奏はナナサコフと思われ。

スクリャービン「左手のためのプレリュードとノクターン Op.9」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm3689028
 スクリャービンによる、左手のみによるピアノ楽曲です。2曲続けてお聴きください。目を閉じて聞くと、本当に1本なのかと思うぐらい、よく考えられています。

ハダメス・ニャタリ「ブラジリアーナ 第8番 III:トッカータ=ショーロ」

http://www.youtube.com/watch?v=oXf5HjSjwVo
 取り敢えず、知らない人が多いだろうマニアな作曲家ニャタリ。ブラジルの方です。

ニコライ・カプースチン「Concert Etude No.1」

http://www.youtube.com/watch?v=Do1NJL4SIwE
 カプースチンは是非ピアノ作曲家としては押さえておきたいところです。一応、アドリブとされる部分まで全て楽譜で書いているので、こいつは無理やりクラシックとしてカテゴリしておきます。ガーシュインをクラシックとするなら、妥当な判断でしょう。

オーケストラ構成モノ

スメタナ組曲『わが祖国』」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm6525569
 チェコが世界に誇る巨匠ではないでしょうか。別にモルダウだけじゃないぞw ということで、組曲全部を聞いてみるといいです。特に私は1曲目の「ヴィシェフラト(Vyšehrad)」、3曲目の「シャールカ(Šárka)」が好き。

ヴェルディ「歌劇『ナブッコ』序曲」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm9619567
 ヴェルディの名声がイタリア中に広まるきっかけになった名曲です。中間部の旋律は当オペラの第3幕で合唱曲となり「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」という題がついております。この曲は今日のイタリアにおいて国歌並みに、あるいはそれ以上に有名であり「第2の国歌」と言われています。

シャブリエ「狂詩曲『スペイン』」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm10854854
 シャブリエによる傑作です。6分間のスペイン旅行をお楽しみください。

ラフマニノフ「ピアノ協奏曲 第1番」「ピアノ協奏曲 第2番」

第1番:http://www.nicovideo.jp/watch/sm6388312
第2番:http://www.nicovideo.jp/watch/sm10905625
 ラフマニノフの中でも好きなピアノ協奏曲2本です。両方とも優劣つけがたいので掲載。両方とも、現在までプレイされ続ける名曲です。

プロコフィエフ「ピアノ協奏曲 第1番」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm11493159
 プロコフィエフにより1911年に着手され、1912年に完成された作品で、反民族主義的・反ロマン主義的性格が濃厚。ナカナカ面白い作りです。

ルロイ・アンダーソン「タイプライター」

http://www.youtube.com/watch?v=g2LJ1i7222c
 映像が…「指揮者まじ自重ww」という感じですが、比較的コミカルな曲です。クラシックに入るかどうかがすごく肝ですが、一応v

カンチェリ「小さなダネリアーデ」

http://www.youtube.com/watch?v=FOnBFfhGvf4
 ギヤ・カンチェリはグルジアの作曲家で、一般的には交響曲の作曲家として知られていますが、超ドマイナー。打楽器・金管楽器の使用法は心底凄まじく、大変な爆裂作曲家でもあります。

歌モノ・オペラの一幕など(除く序曲)

ワーグナー「『トリスタンとイゾルデ』より『愛の死』」

http://www.youtube.com/watch?v=_mOA8pZ_I4M
 まず、外せないけど、いきなりオペラの終わりに近い楽曲を聞かせるか!というのを振りきってこちらを選曲。ビルギット・ニルソンは素晴らしい。

プッチーニ「『蝶々夫人』より『ある晴れた日に』」

http://www.youtube.com/watch?v=kCSdz2hM_o4
 まぁ、これも外せない。商業的には大失敗でしたが、私は好きだ。

ヴェルディ「『アイーダ』より『凱旋の合唱』『第2幕フィナーレ』『子供ムーア人奴隷の踊り』」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm9822692
 凱旋行進曲だけ聞くなんてもったいない!この前後が素晴らしいのに!ということで前後12分+この幕のフィナーレ等の詰め合わせを連続で見れる動画を発見して参りました。これが気に入ったなら、一度オペラの世界は足を踏み入れてみるべきです。言葉がわからなくても大丈夫。ライブで原語でも、殆どの場合、ちゃんと字幕は舞台装置のほうで出ますから。