断固講義する!

ねとらぼ:「エロゲーは危険な社会を作り出す凶器」――規制を求める請願、衆議院に - ITmedia NEWS

エロゲ700本以上(2年くらい前から増えてないorz)をプレイしてきた私として、断固抗議の立場を示したいと思います。売名行為として取られても仕方ないですし、せいぜい議員は叩かれて散るか、凶弾に斃れれば良いと思います。ではつまらないので、誤変換したタイトルの通り、講義レジュメっぽい文章で、今回のこの問題点はなにかなどを中心に、ちょろっとまとめてみようと思います。w

今回の指摘点

統計学的根拠となる資料すら無い

エロゲプレイ層における性犯罪者数、エロゲ非プレイ層における性犯罪者数の間に有意な差があると学術的に認められる根拠が提出されていない。よって、本件について、学術的に正しいとは言えない。

エロゲも道具である以上、無ければ使えないという論理に対して

「この手の規制の話が出ると『エロゲーが悪いのではなく、使う側の問題だ。』とか『根本的な解決になっていない。』などの理由から馬鹿げた規制との批判が出てくるが、『無ければ使えない』という論理は常に厳然として存在している」と、こちらで説かれている。その通りである。だがその単純な規制で、1つのサブカルチャーを破壊する行為を涼しい顔をして請願書として提出する行為についてはなんの責任も問われないことについては、おそらく我々が疑問を抱かねばならない点なのであろう。

そもそも何を以って「エロゲやエロゲ雑誌」を『悪』と見なし規制するのか

この本題についても、それをわかりやすい形で説明する、規制論者によるわかりやすい説明が無いどころか、納得させる気魄すらない論しか我が耳は愚か、我々の耳にも届いていない。今回の案件に関しては「ランドセルを背負った小学生の少女をイメージしているものが多く、幼い女の子にとって極めて危険な社会を作り出す凶器となる」 としているが、非常に頭が悪い。全くといっていいほどエロゲを体験していない人間の論である。世の中には同人を含めると実に1000以上のブランドから、年間3000本以上のタイトルが世に送り出されている。当然様々なジャンルがあり、恋愛もの、課題解決系ストーリー、サスペンス系、ジュブナイル等の読み物メインのものから、おそらく規制対象としてピックアップして取り出される「陵辱系」まで存在するが、それらはエロゲの中でもごく一部のジャンルでしかない。

今回浮上したエロゲプレイヤとしての問題点

エロゲのライトプレイヤー層の犯罪をエロゲー起因とするべきか

仮に、エロゲープレイヤー層の中でも非常にライトなプレイヤー、つまり5作品以上プレイしていない層についてはエロゲーが「引き金」になっただけで、それを論拠にエロゲーを「原因」とするのかという問題も噴出してくる。
玄人プレイヤー層、およびエロゲオタクと呼ばれる、世間的には犯罪者予備軍のような書かれ方をしばしばされる私のような人間からすると、まだそれらの方については同じ空気を吸っている仲間ではない。神社でいえば、まだ参道に足を踏み入れた普通の一般人としての見方でしかない。

エロゲプレイヤに横のつながりがなくなったことは原因のひとつだと思う

そもそも、エロゲープレイヤの世界では、「大量にプレイした奴」が「初心者」を厳しく指導していました(言葉は優しいけどw)。「これすっげー面白いよ」といって渡したり「いいからこの作品はプレイしておけ」といって渡されたゲームで人生が変わった人なんか、25歳以上のエロゲープレイヤーでは結構いると思います。
しかし、恐らくそれ以下の年代では、なかなかエロゲのことで語り合ったり、薦めあったりというつながりはほとんど無いでしょう。ネットというものがあるからして、顔を突き合わせずにそういった話し合いが出来るようになったとはいえ、腹を割ってエロゲについて話し合える仲間は、たくさんいるだろうか?おそらくあまりいないと思います。
それはネットの普及の功罪の「罪」の部分であると私は考えています。かくして「人とコミュニケーションをしない」悲劇のエロゲプレイヤーが誕生してしまったのだから。おそらく、実際に何か間違いを冒してしまうのはこういった人々なのでしょう。

必要なのは個別な対応

その一方で、平成19年に摘発した児童虐待事件は前年比1%増の300件、わいせつな画像を撮影されるなどの児童ポルノ事件の被害に遭った児童(18歳未満)は同20.2%増の304人で、いずれも過去最悪になっています。現時点では上記との関連性は不明ですが、そういった悲劇には、やはり個別に対応を取るしか無いと考えています。もしくはやったことの責任はきちんととらせる。そういったことが必要だと思います。