OggVorbis 1.1RC1 Release

 にゃおでぃおより



 内容的には、aoTuVが本家にマージされたRC1のリリース。128kbpsリスニングテストでの好成績が生んだ成功ではないだろうか、と私は思っていたりしまする。ビバ、aoTuV。

 そういえば、妖精現実で最初にaoTuVの記事提供したのって私だったな。

 あれから何ヶ月だったっけ…。



 というわけで(ぉ)妖精現実よりまたまた記事を少し引用。

1) Adoption of AoTuV tunings: AoTuV は 1.0.1 に比べて、32/44.1/48 kbps のサンプリングレートで、相当な音質の向上がある。 1.1 リリースでは、この AoTuV チューニングをエンジン部にマージする。 AoTuV エンコーダのチューニングを、ほとんどそのまま用いるが、次の点は例外とする。



a) セクション「M1」のバグフィックス。蒼弓氏と話し合った結果、 2つの場合分けのうち第二のものは、用いられる頻度もまれであり、意図した結果が出ないので、すべての場合に第一の方法('partial masking')を用いるようにすることで、合意に達した。この変更により、AoTuV では純音が不安定になる問題が改善されるはずだ。



b) ビットレートを制限した場合にも適切に動作するように、 book construction、training、onthefly adjustment を変更する。(注: これらの専門用語の意味不明)



c) AoTuV は q 2 というモードを持っている。 Xiph 公式の libvorbisenc にも同じモードがあるが、従来のリリースでは実際には 1 にマップしていた。 Vorbis 1.1 の q 1 は、ビットレート的には 1.0.1 の 1 と同等だが、音質が向上する。( AoTuV の q 2 というパラメータ自体は使わないが、その技術を q 1 の音質向上に使う、という意味?)



このほか、Vorbis 1.1 では、ビットレート制限の新しいアルゴリズムの導入、既知のバグの修正が行われる。


本家のリリースノート(by Monty)はこちら。

http://lists.xiph.org/pipermail/vorbis/2004July/000165.html