地球温暖化詐欺

イギリスBBCにて「The Global Warming Swindle」という番組があるのですが、これを全日本語字幕付でニコ動にあげた勇者が居ます。比較的BBCの放送のIP再送信とか動画サイトへの掲載は、比較的、当のBBCも寛容に扱っていただいているようなので、消えることも無いかなぁと思います。
まぁ、せっかくだから見てみてください。

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本当は地球温暖化の話と違う、オフトピな話題なんですが、この動画に書かれてるコメントでも多いのですが「実は環境のことを抜きにしてでも、省電力、省エネルギーという考え方は理に適っている」ということを、事のほか忘れている方の多いこと多いこと。

少ない一次側エネルギーで、二次側にある装置を高能率で動かすことは、運用コストの削減にもなりますし、特にこの分野では小田急電鉄VVVF対応車輌の急速導入により、運行編成数を2倍に増やしながら、消費電力は6%程度の伸びに抑えられていることを考えても、明らかです。

ただここで注意せねばならないのは、そういった一方で、エコのために作ったものが、実はあまりエコじゃないという事実もあるということ。製造に多くの二酸化炭素を出したことになれば、実はぜんぜんエコではない。それならプリウスよりもそこそこ燃費の良い中古車を買ったほうが、ずっとエコであるということも周知の事実です。

http://wiredvision.jp/news/200806/2008060322.html

実は、太陽電池も初期の単結晶Siによるものはそんな感じでした。製造のほうが大変だったのです。ですので、初期はヴァンガード1号などといった人工衛星の電力供給手段として、外宇宙に出る必要があったボイジャーなど(原子力電池)を除いて広く使われていることからも、一般的な用途に向かないことがわかります。

また、太陽電池の最大の弱点は、熱です。地上における太陽電池の表面温度は、太陽が当たっているときで60〜80℃になりますが、このような状況になると起電力が低下します。結晶シリコンタイプの太陽電池では70℃において基準温度(25℃)に対して約2割の出力低下になります。

まぁ、ここまで大風呂敷を広げておいて何がいいたいかというと、環境負荷というものは、製造の段階まで遡って考えること」「製造にも運用にも環境負荷が少ないプロダクトが出来たとき、それは環境という側面だけでなく経済的コスト低下にも寄与する」という二点である。別に私は環境保護論者でもなんでもないですし、名前だけのエコにお金を出すような愚かしい環境利権に与する気は毛頭もありません。グリーン電力とか腐ってしまえ。IPCCも同じく。

むしろ、技術立国日本というからには、後者のほうをがんばってほしいと思うのです。製造にも運用にも環境負荷の少ない製品は低コストになりうるという喧伝を続け、科学技術の進化の歩みを止めることなく、未来に向かっていってほしい。さすれば、きっとそこには自然に「エコ」を意識することなく地球に優しい生命である人間という種があるはずであるから。